皆さんもよくご存知かと思いますが、実はお蕎麦は世界中で食されています。
特に日本で有名なのは、フランスのガレット(蕎麦クレープ)ではないでしょうか?
フランス西部ブルターニュ地方特産のこのお料理は
蕎麦粉を塩水で溶いてペースト状にしたものを、薄く延ばして焼いて作ります。
チーズやハムなどをのせて、真ん中に卵を落として仕上げに塩コショウで味付け・・・、
たっぷり野菜をのせてサラダ感覚で、なんていうのもいいですね。
おしゃれなカフェでいただけば、気分はパリジェンヌです!!
ところでクレープというと日本では、
小麦粉で作ったクレープの方が一般的ですが、
実はブルターニュ地方で食されていたガレット(蕎麦クレープ)がその起源なのです。
ブルターニュ地方は土地がやせていて、
小麦の栽培が困難なため、
蕎麦を常食としており、
ガレットが誕生する以前から、
お蕎麦は、蕎麦粥や蕎麦がきにして食べられていました。
その歴史は長く、紀元前7000年頃にガレットが誕生したという事ですから、
お蕎麦はそれ以前から食されていた事になります。
日本でクレープといえば、
小麦粉で作られた白い物を想像する方がほとんどではないかと思いますが、
元をたどればお蕎麦で作られたものを食した事が始まりだったのです。
蕎麦は肥料分があまりなくても育つので、
やせた土地や前年に他の野菜を育てた場所などで育てる事ができます。
ブルターニュ地方の様に、
作物の生育が制限される地域では、
栄養源として貴重な作物だったのではないかと思います。
私達が親しみ食してきたお蕎麦が、
遠く離れたフランスの人たちにとっても
身近な食材という事に、なんだかロマンを感じませんか?