本家田毎の通販サイトはこちら
三条寺町本店
075-221-3030
府庁前店
075-255-7775

創業明治元年 京都 三条寺町
お蕎麦司
本家 田毎

<br />
<b>Warning</b>:  Use of undefined constant the_title - assumed 'the_title' (this will throw an Error in a future version of PHP) in <b>/home/tagoto/www/new_wp/wp-content/themes/tagoto_official/subpage_main.php</b> on line <b>2</b><br />

【お蕎麦こばなし】 三杯目 「きつね」と「たぬき」

地域によって違う「きつね」と「たぬき」

お蕎麦屋さんやうどん屋さんに行くと、必ずと言っていいほどメニューにのっている「きつね」と「たぬき」
それぞれ地域によって異なるものが出てくるのをご存じでしょうか?

「きつね」はそもそも大阪の発祥だと言われています。
うどんの上に甘辛く煮た四角い油揚げが乗ったものです。
これに対し、京都の「きつね」は油揚げを細かく切ったものを使うのが一般的です。
甘辛く煮たお揚げを乗せたものを「あまぎつね」、味付けしてないお揚げを乗せたものを「きざみきつね」と区別してお出しするお店もあります。
京都のお揚げが細かく切られたのは、舞妓さんのおちょぼ口でも食べられるように、という説もあります。

一般的なきつね

一般的なきつね

大阪の「たぬき」と京都の「たぬき」

「たぬき」は、「きつね」が化けた=変化したものなので「たぬき」と言われます。
大阪の「たぬき」は、甘辛いお揚げの乗ったそば。すなわち「うどん」が「そば」に化けたということですね。
これに対して京都の「たぬき」は、細かく切ったお揚げの上に、九条ねぎとともにとろみをつけたあんかけのお出汁をそそぎます
京都では「お出汁」が「あんかけ」に化けた、ということができます。
なぜこのような変化になったのかは不明ですが、冬は底冷えのする京都において、出前をしても冷めない、
なおかつトッピングのすりおろし生姜とともに体の中から温まる、

といったアイディアのつまった、とても良く出来た商品だと思います。
そのため京都では「きつねうどん」も「きつねそば」も、さらには「たぬきうどん」も「たぬきそば」も存在しますが、
大阪へ行くと「きつねそば」、「たぬきうどん」は存在しません。ご注意ください(笑)

田毎の京風たぬき

田毎の京風たぬき

ちなみに関東では、「たぬき」というと揚げ玉(関西で言う天かす)と白ネギの乗ったおそば(うどん)が提供されます。
これは天ぷらにするタネ(具)がないというところから、「タネ抜き」→「タヌキ」となったとする説が一般的で、関西のものとは大きくことなります。

関東のたぬき

関東のたぬき

いかがでしょうか?同じ名前の商品でも地方でこれだけの違いがあります。
「きつね」や「たぬき」を注文される時に覚えておいていただけると、
「思っていたきつね(たぬき)と違う!!」というような事を避けられるかもしれません。
不安なときは店員さんにお尋ねされるといいかもしれませんね。

こちらのページも是非、ご覧ください